相談前
【事故の概要】
相談者が道の狭い丁字路を走行中、対向車(相手車)が左折したため、その後ろをゆっくり通過したところ、左折先に別の車がいた相手車がバックしてきて衝突した。
【相手方の主張】
相手方は、過失割合について、30%が相談者の責任であるであると主張してきました。
【相談者の悩み】
相談者は、100対0の事故であると考えていたが、示談で終わるのであれば、90対10でもいいので早期に解決して欲しいとのことでした。
受任後
【交渉の過程と結果】
受任後、相手方に連絡を取ったところ、依頼者の過失を20%で示談を希望する旨の連絡を受けました。しかし、こちらの希望は0%ですので、更に交渉を継続することにしました。
依頼者と相手方それぞれに事故態様を確認したところ、相談者の車が進行したタイミングが悪い面もあったため、その旨依頼者に話、90対10で交渉することに了承をもらいました。
相手方に、傷の状況から衝突時点ではこちらが停車していたことは明らかであり、訴訟となれば100対0を主張する旨伝え、早期に示談するのであれば、90対10でよいと伝えたところ、90対10での示談となりました。
ご依頼から示談成立まで1カ月という早期の解決となりました。こちらにも不利なところがあったため、当初の依頼者の希望とは少し異なる解決となりましたが、最終的には早期に解決したため依頼者も納得されていました。
弁護士からのコメント
今回の事件はドライブレコーダーがなかったため、少し譲ることになってしまいましたが、傷跡などこちらに有利な証拠もあったので早期の解決となりました。
こちらの主張が正しいと思っていても、弁護士に法的に説明をしてもらわなければ、相手を説得できないことも多いです。過失割合について、保険会社ともめた場合には、一度弁護士にご相談ください。